コーヒープレス・ボダム・トラベルプレスの使い方 – 外出先でも美味しいコーヒーが飲める
香り豊かなコーヒーオイルが抽出されて、豆の本来の味を味わいつくすのがコーヒープレス(フレンチプレス)。いろんな製品がありますが、bodumのトラベルプレスなら外出時にいつもの美味しいコーヒーが飲めるのでオススメです。
コーヒープレスの特徴
金属フィルターを使うことで、ペーパーフィルターや布フィルターでは濾してしまうコーヒーオイルや微粉が残って、プレスならではの香りの高さと味の強さを持ったコーヒーが抽出できます。
コーヒープレスで淹れたコーヒーをカップに注ぐと、表面に浮かぶオイルに目を惹かれます。これがコーヒーの香りの元となるコーヒーオイルです。このコーヒーオイルが金属フィルターを通り抜けて抽出されるので、コーヒー豆が持つ本来の香りが存分に楽しめます。
また、コーヒー豆の細かな粉も金属フィルターを通り抜けるため、少しザラっとした飲み味になってしまいますが、その代わりにしっかりとした味を感じることができるし、後味が長く残るので、コーヒープレスならではの美味しさを楽しめます。
コーヒーオイルの健康への影響について
コーヒーオイルの成分は、カフェストールとカーウェオールというジテルペン化合物です。
カフェストールとカーウェオールには、数種の癌を抑制する作用があることが知られています。その意味では健康に良いものなのですが、肝臓でのLDLコレステロール(悪玉コレステロール)の代謝を抑制することで、血中濃度を上昇させる作用もあることが知られています。ただし、LDLコレステロールの上昇は飲んだ直後に起きる一過性のもので、長期的に作用して高脂血症などに影響するようなものではないことが知られています。
健康診断でコレステロール値が高いとされる人も、そんなに怖がる必要はないのではないかと思われます。
コーヒープレスの美味しい淹れ方
ざっくり言えば、熱湯を注いで4分待つだけという簡単さなので、誰でも美味しいコーヒーを淹れられます。
粗挽きの豆
コーヒープレスにはやや粗挽きの豆を使います。コーヒー屋さんで豆を買うときに、「プレス用で」と言えばちょうどいい感じの粗挽きにしてくれます。
使う豆の量は
350ml: 16g(8gメジャーで2杯)
500ml: 24g(8gメジャーで3杯)
1000ml: 40g(8gメジャーで5杯)
を目安に、好みに合わせて加減しましょう。
一般的なコーヒーメジャーは、粉の状態の豆をすりきりに入れると8g〜10gになるものが多いので、きっちりと計量しなくてもだいたいちょうどいい量に調節できると思います。
プレス用の粗挽きがなければ、ペーパーフィター用の豆でもとりあえずOKです。
お湯の温度
ドリップでコーヒーを淹れるときには、温度は高すぎないほうがいいということで適度に調整するように気を使いますが、コーヒープレスの場合は熱湯を注いで大丈夫です。
気をつけるのは、温度よりも蒸らす時間ですね。
蒸らし時間は30秒+3分半
最初に、キッチンタイマーを4分にセットします。iPhoneユーザーなら「へい、Siri」、Androidユーザーなら「OK, Google」でタイマーをセットしてもいいでしょう。
コーヒープレスに豆を入れて、最初は1/4位の量のお湯をガーッと注ぎます。この時、豆が混ざってお湯としっかり触れあうように、お湯の中で豆を踊らせるくらいのつもりで注ぐのがコツです。
お湯を注いだらすぐに、タイマーをスタートします。
30秒くらい蒸らすと、細かい泡と豆とお湯の3層に分かれます。
コーヒープレスを軽〜く揺すって、3層に分かれた豆とお湯を混ぜます。うまくできている時には、上から覗き込むと、エスプレッソのクレマみたいな泡が見えます。
そして必要量のお湯をガーッと追加して、蓋を載せておきます。この時はまだ、プレスのフィルター部分は上げたままにします。
そのままタイマーが鳴るまで待って、4分経ったらまた軽く揺すって豆とお湯を混ぜて、ゆっくりフィターを押して一番下まで下げます。
これで完成!
カップに注ぐとオイルが浮いた香り高いコーヒーが楽しめます。
コーヒプレスの後片付け
コーヒープレスの唯一の欠点は、豆の後片付けがちょっと面倒だということ。
ペーパードリップなら、紙フィルターをポイっと捨てたらおしまいですが、コーヒープレスの場合は本体に直接豆を入れているので、手軽にポイっとはいきません。
そこで便利なのが持ち手がついた茶こしです。
コーヒープレスに水を注いで、茶こしにザーッと流せば使用済みのコーヒー豆を受け止めることができます。茶こしで水気を切ってコーヒー豆を捨てれば、後片付けもそれなりに簡単になります。
オススメのコーヒープレスはbodum Travel Press
それでは、どのコーヒープレスを買えばいいのか?ということになるんですが、個人的なお薦めは bodum社のTravel Pressシリーズです。
このシリーズは、注ぎ口がタンブラーみたいなキャップ形式になっていますので、カップに移さなくてもそのまま飲むこともできるんです。
それでどんなメリットがあるのかというと、外出時にもいつもの美味しさのコーヒーを飲むことができるわけです。
例えば、日帰り出張の日なんかにトラベルプレスにコーヒー豆を入れておいて、キャップをした状態でカバンの中に放り込んでおきます。
休憩時間ができたら、コンビニに寄って適当なおやつを買います。最近は値段の割にそれなりに美味しいドーナツがコンビニで気軽に買えるのでいいですよね。
コンビニは大抵、湯沸し式のポットが置いてありますので、レジで支払いが済んだら店員さんに「お湯をください」といえばほとんどの場合快諾してもらえます。
そしたらガーッとお湯を注いで、蒸らし時間が終わったらタンブラーみたいに直接飲めちゃうんですよ。これ便利。
僕が使っているのは16オンスと書いてあるので、おおよそ473ml(29.574ml/ozで計算)。ま、500mlのコーヒープレスとして扱えば良いですね。
【追記 2020/08/22】
長年愛用していたトラベルプレスが壊れてしまいました。内側の壁面にヒビが入って、外壁と内壁の間の空洞部分にコーヒーが入り込むようになってしまいました。それで、今はステンレス製のトラベルプレスを使っています。
コーヒープレスを持ち出そう!
ドリップ式とは違う美味しさが楽しめるコーヒープレス。一度味わうと、ツウな人ほどその魅力にはまってしまうとか。
せっかくなら、その美味しさをお出かけ先でもいつでも楽しめるように、タンブラー型のトラベルプレスにしちゃうのが良いと思います。
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